湖水のふたり
水上歩行術
RIPPLE



 夏の日の湖水を眺めていて、気付いたことがある。
 寄せる波の音は知っているが、揺らぐ程度の波紋には音が無い。
 だから、見ようとしなければ気付かない。

 それは例え話だったが、
「ひとりで忙しいのだな」
「しょうがないよ」
 自分だけが聞くことのできた、幸運だった。



 柳生邸での夏の合宿は、騒々しいばかりでなく様々なことがあった。そして、サムライトルーパーとして迎えた初めての夏も、もうすぐ終わるという八月の下旬だった。賑わう人の姿もそろそろ疎らになって行く行楽地。これから一度休息の時を迎えて、再び秋の錦を飾る準備に入るのだろう。山中湖畔の晩夏の様子は正に、そんなサイクルの中に存在していた。
 恙無く繰り返される天然の活動。人はそう言った純粋な在り方に憧れながらも、なかなかその通りには生きられないものだ。誰かがどんなにそれを望んだとしても、賛同しない他の誰かが存在する限り、妥協しなければならないことは必ずあるからだ。
 望まない現実を受け入れなければならない時が、あるからだ。

 先頃萩の自宅から戻った後の伸は、一時は明らかに気落ちした様子を見せていたが、それからは反動のように明るく振舞っていた。心に掛かる何かを捨て置こうとする時、返って普段よりも大袈裟に身を振ることはよくある。伸の場合は正に「開き直り」と言う感じであり、それが彼の強さだと言うこともできた。
 力であり、強さであることの意味はまだ、誰にも充分に理解できてはいなかったが。
 リリリリリ…
 その時、階下で電話の鳴る音が聞こえた。今より半時程前に、ナスティと何人かの仲間が買い出しに行ったのを、征士は二階の窓から眺めて知っている。屋内の静けさから考えて、秀がそれに同行したのは間違いないところだろう。
 リリリリリ…
「誰もいないのか?」
「悪い、お前出てくれ。俺今ちょっと手が放せない」
 今朝朝食を終えてから、ナスティに快く譲ってもらった、旧式のパソコンを分解し始めた当麻は、同じ部屋の中で征士が何をしていようと構わず、黙々と気の趣く作業に没頭している。こんな時の彼は、気を遣わなくて良いのは結構だが、留守番という意味では多少無責任だった。
 リリリリリ…
 それまで読んでいた本をベッドの上に伏せると、仕方なく征士は部屋を出る。広い柳生邸の中心に位置する吹き抜けには、確かに誰かが居ると言う気配が感じられない。電話の鳴る音だけが、そこに存在する全てを集約するように、妙に大きな音で騒いでいる気がした。
 リリリリリ…
 階段を降りようとした時、ふと征士の目に止まった光景。伸と秀が使う部屋のドアが開いたままで放置されていた。秀なら気にしないだろうが、伸ならこの状態で忘れることはないだろう。共同生活のひと月程の間に、ここに住まう者の行動はかなり把握できている征士。加えて言えば、けじめの付かないことを嫌う彼にも、それは些か印象の悪いものだった。
 そして更に不思議なことに、部屋の中の様子は少々散らかっているようだ。どうしたことだろう、これは伸らしからぬ事態だと思える。
 リリリリリ…
 この場合、電話を取るのが最優先の筈だが、征士はどうもその只ならぬ様子が気になってしまった。取り敢えずドアだけ閉めようと思い立ち、素早く踵を返してその部屋の前へと進む。
 そして開け放たれたドアの前に立った時、征士はその様子が何であるかを確と理解できた。散らかっているのではない、ある作業の途中といったところだ。予想しない答を得たことで、征士の行動は暫しそこに止まってしまう。
 リリリ
 すると階下からは、誰かが屋外から戻って受話器を取る音が聞こえた。
「もしもし、こちらは柳生ですが」
 征士はハッと我に返る。無論この部屋の主の声がしたので。
 ただ、この時点で階下に降りるのはどうだろうか。顔を出すなら怠けていると誤解されないように、まず他の言い訳を考えるのが得策だろう。けれど今は別の用事もできてしまった。征士は電話の邪魔にならない様に、普通の様子で階段を降りて行く。話している伸の声は小さく、離れた所からその内容を窺うことはできなかった。

「終わったよ」
 二階から降りて来た征士が見たのは、もう話を終えて受話器を戻そうとする場面だった。玄関口に立つ、伸は至って穏やかな様子で、室内に居た筈のふたりを咎めはしなかった。
「悪かったな、来るのが遅かった」
「別にいいよ」
 買い物に出掛けなかった伸は何をしていたのだろう。彼はそのまま履いていた靴を脱いで、ダイニングへと続く短い廊下を歩き出している。何も持たずに、これと言って変わらない様子で。否むしろその足取りは、小躍りする様に楽し気にさえ見えた。
 けれど伸については一見した印象だけでは判らない、と既に知れている。
「何だった、今の電話。ナスティ達からか?」
 そう、話の内容すら告げられない、電話に出なかったことに文句も言わないのだから、これがいつも通りとは考え難かった。今直面しているこの場面を、当たり障りなく切り抜けようとする伸の意志が、征士にはありありと感じ取れていた。そして彼の返事は、
「いや何でもない、僕にだから」
 そんなことを言われれば、増々気になるというものだった。
 伸に電話を掛けて来る人と言えば。伸がここに居ることを知っていて、極短い会話で済ませられる人は、ほんの僅かの者に絞られて来るようだ。即ち彼の家族か、余程親しく付き合っている誰か。後者の存在はこれまで一度も耳にしたことはないけれど。
 そして家族と言えば、まだ記憶に新しい不安材料でもあった。
 彼の帰省中に起こった幾つかの事件、伸の目から見たことの本質を征士は、ある時本人から聞き知ることになった。それは酷く個人的な思いと哀しみだったが、伸は『納得できていない』としながらも、何処かで切り替えて、変わり行く現実を何とか受け止めようとしていた。今はここでそんな時を過ごしている。
 家族が絡んだ話題は、まだ伸には辛いかも知れないと征士は思う。そして先刻の部屋の様子。このふたつは切り離せない組み合わせだと感じた。
「また家に戻るのか?」
 征士がふたつの要素から導き出した答に、伸は少なからず驚いている。
「…何で判った?」
「荷造りをしているだろう」
 鋭い、と言うより理路整然として、伸は納得せざるを得ない。
 礼を重んじる征士が、興味本位で人の部屋を覗くとは思えない。大方秀がドアを開け放して出掛けたのだろうと、伸は遣り切れない風に溜め息を吐いて見せる。
「うん、ちょっと、二、三日戻るだけだけど」
 しかし征士の勘繰りを他所に、彼の語調は明るいものだった。
「だから特別なことはしないでくれって、ナスティと秀には言ってあるんだよ」
 その偽りなく落ち着いている彼の様子が、返って征士の思考を混乱させていた。知られたくないことを知られた割には、態度の変化がまるで認められない。一体何を考えているのやら。
「ならば別に隠さなくても良いだろう」
 すると伸はそれについて、実に適切に説明をしてみせたのだ。
「そうだけど、こう言うことを早くから知られちゃうとさ、絶対誰かが何かやらかすじゃないか。ここでは何でも騒ぎの種になるんだよ、パターンだろ?」
 成程、それを危惧していたのか。と確かに征士にも思い当たる節があるようだ。
 今を以っても彼等五人の間には、それぞれの背景に目新しい話題が多く存在している。それらは退屈な筈の日常を面白可笑いものにする、恰好の話題となっているのだ。「少し家に戻る」と言うだけで、大騒ぎになる可能性は充分に考えられた。皆何かにかこつけて騒ぐのがとにかく好きだった。
「…そうだな」
 自分も含めて、という意味で征士が相槌を打つと、
「ホント大したことじゃないから、騒がれたくないんだ。悪いけど君も明日までは黙っててよ」
 伸はそう念を押して、ニコリと笑顔を作って見せる。
 そして征士は、引き続き話の中心を見せようとしない伸に、だから気になるのだと改めて思っていた。釈然としない状態は嫌いだった。
「分かった。だが、それにはひとつ条件がある」
「?、条件?」
 この場に於いては奇妙な提案。そんな返し方をされると予想しなかった伸は、一度向けようとした背中を咄嗟に戻して、何やら難しい顔をする征士を具に見詰める。そして征士はこう言った。
「黙っていてほしいと言うなら、その内容を聞かせてもらおう。そうでなければ私は納得しないぞ」
 別段怒りを感じている訳ではない。疑いを向けているのでもない。些か作った様に話す征士の態度には、陰湿な趣は全く感じられない。ただ不明瞭に躱されたくないだけのようだ。何故征士がそこまで、伸の隠し事にこだわるのかと言えば、こんな時程伸は、隠れて大事を抱えていたりするからだ。
 余り何度も見逃してばかりいたくはなかったからだ。
「う〜ん…」
 それでも、困りながらも伸は深刻そうな顔は見せなかった。



 夏らしい天候が徐々に変化を見せるこの頃、だからと言って、まだまだエアコンを止められない陽気は続いている。そろそろ買い出し部隊が戻って来ることを考え、伸は征士を、陽が傾き始めた屋外へと連れ出した。込み入った話をする場所としては、野外は余り向かないようにも感じられる。けれど伸には伸の考えがあるだろうと、征士は敢えて意見を差し挟むことはしなかった。
 それだけのことで話す気になれるなら、黙っていた方がずっと得だと思えた。しかしそこまでして人に聞かれたくない話題があるだろうか、と征士にはまるで理解に苦しむ行動でもあった。まあ彼の性格から言えばそうなのだろうが。
 やがて彼等は、柳生邸に程近い湖水の畔に、車が通れる道からは見えない場所へと辿り着いた。周囲の木々が屋根を伸ばした様な、長い影に隠れた場所はとても涼しく保たれている。
「さっきもここに居たんだ、ここは僕のお気に入りの場所だから」
 伸は何気なくそう説明したが、ひとり佇んでいたとすれば随分閑散とした場所だった。気温や景色については、確かに家の中より快適にも感じるが、こんな場所には恐らく、ひとりで過ごしたい時に来るのだろう。彼はここで何をしていた?。
 目前に広がる湖面の様子を見ている、伸はやはりこれと言って変化を見せないままだ。
 普通の笑顔だった。笑顔したまま彼はぽつりぽつりと話し始めた。
「…征士には前に話した通りでね、本当は少し家から離れていたいところなんだけど…」
 その件に関しては、もうこれ以上の説明は要らなかった。征士は知っているからこそ、今の状況を把握したいと考えたのだから。そして多分にちゃっかりな聞き手である征士に、明かされたのはこんな内容だった。
「試験を受けなきゃなんなくてさ」
「何の試験だ?」
 改めて言えば時は八月の終わりである。北海道など極北を除けば、何処の学校もまだ夏休みの筈だった。伸は学年がひとつ上で高校生だが、今頃試験があるなど、中学にしても高校にしても考えられない。それとも、まさかと思う事態になっているのだろうか。
「これをどうにかしないと、退学なんだよね」
 なっていたのだ。
「…何故そんなことに?。私も長く休学しているが、その様な呼び出しは受けていない」
 状況を、征士は至極真面目に考えてそう返したのだが。やはりその点に於いては、ふたりの立場の違いを感じさせるものとなる。隔たりを感じずには居られない状態になってしまった。伸は悪い印象を与えない程度に、口許だけで密かに笑っていた。
「中学までは、義務教育だからなんじゃないの?。後は、それまでまともに出席してたとか、何か実績があればさ」
 征士には返す言葉が無い。明らかな違いについては理解できたので。
「…入学はしたけど、まだ殆ど通ってないんだよ。こんな状態は許されない、…みたいだね」
 その違いは、同じ仲間と言う意識を考える程に、切なくさせた。
 たった一年ばかり大人に近いが為に、否、征士からすればほんの三ヶ月に満たない時間差の為に、彼だけが実生活での責任を問われている現実。一見皆が同様に存在しているようで、思い出してもみよ、伸は決して傍迷惑になることはしない、柳生邸に在っては、ナスティに対して最大の敬意を表している。それは仲間内での伸に、社会的な責任が存在することだったのだ。他の誰もがそれを負わずに居られるように。
 話してくれなければ気付かない程、当たり前のように。
 けれど、そこで伸は満面の笑みに変えて言った。
「ま、駄目だったら駄目だったでしょーがないけどね。そうなったら、来年は君らと一緒にまた一年生をやるまでだ。それも人生」
 その方がいいかも知れないね。伸の言葉には恐らく、そんなニュアンスも含まれていただろう。征士が気後れするような思いを持て余しているのは、正にその所為だと考えられた。
 何故、
「…こんな大事なことを、伸は笑い話の様に話すのだな」
「やけっぱちだよ」
 しばしば彼は驚く程潔い。
「それは、本心か?」
 伸がふと横を向くと、問い返した征士は余りに真直ぐに自分を見ていた。
 嘘を付いたつもりはなかった。
 しかしそんな征士の様子を見ると、適当な態度では居られなくこともある。でなければ、その辛辣とも言える気概には応えられない。決して逃げようとはせず、如何なる現実も己の手で掴もうする彼の在り方。征士が真面目に考えてくれているのが解る時には、決して冗談で返してはいけない。暗に伸が感じ取っていた征士のこと。
 気付くと伸は、普通なら話そうとも思わない自分の話が、自然と口を突いて出ていた。
「…僕はね、流れのままに生きればいいと思ってるんだ。何にもこだわらないし、何にも逆らいたくないよ。長い時間の中ではさ、その時その時によって、一番重要なことだって変わって行くだろ?。僕はそういうこと、間違えないでいたいんだ」
 それはとても解り易いイメージだった。
 どんな高波が押し寄せようと、逆らわずその上に乗って行ける、それが伸の強さに繋がっていると征士にも解る。
「大事なことを間違わないように、いつも柔軟に生きることが僕の理想だね」
 だからいつも、余計な苦悩は誰にも気付かれないまま、波の軌跡へと変わって行くのか。
「…元々そうだろう」
「ハハ、買い被られても何にも出ないよ?」
 理想は高くあれど、「しょうがない」ことも受け止められてこそだと、彼は軽やかに水の上を渡って行くのだろう。

 一通りの気持を話し終えた後、伸は、
「でも言っとくけど、これは僕の場合の話だ。君はそんなこと考えない方がいいね」
 と付け加えた。
「何故だ?」
 そしてお決まりのように征士は問い返したが、実際は、改めてその訳を聞かされなくとも、征士なら自ずと気付くに至っただろう。
 ただ、珍しく長く聞くことのできた明るい伸の声が、様々な意味を内包する優しい言葉の羅列が、音楽の様に心地良く水面に谺していた。耳にした音のない音の心地良さを知れば、さらりと突き放す一言で、会話を終せるのは勿体無いと感じる他にない。
 寄せる波の音は知っているが、揺らぐ程度の波紋の音は知らない。もし聞こえたとすれば、それは恐らくこんな音だと征士は想像している。
「役目の問題だからさ、僕らの」
 彼がそう言うなら、果たして己はどんな音を聞かせているだろうか。
 征士は少しばかり己を恥じ入る。

 伸に出会うまでは、甘んじて享受することを美徳と感じることはなかった。
 伸は常にそうだった。いつの時も何となく他に振り回され、己の意志が無いようにさえ見えていた。ただそこに居るだけのように思える時もあった。
 その上で私達は選ばれた戦士として、成し遂げなければならない目的がある。
 私は強くなりたかっか、否ならなくてはいけない。どんな運命をも乗り越えて行ける程に、強く巨大なものにならなければ、罪も無くか弱い人々を助けらけないと思った。
 私の描き続けて来た夢と彼の考えた理想。
 薙ぎ倒すことよりも、受け入れることの方が余程価値があるのではないか、と今は思えた。

 彼には最大の賞讃を。



 いつの間にか、辺りはすっかり夕暮れの景色に変わっていた。
 いつ何時、如何なる場面も、水辺から離れて行く時には密かに、後ろ髪を引かれる思いがするものではないか。苦悩を労る潤いを覚え、そこに留まっていたいと願い始める心。優しく懐かしい水音は、母親から生まれた生物が共通に持つ記憶なのだ。
 もっと長くそこに微睡んでいたい。今はその気持を押さえて、大人しく柳生邸へと続く道を歩いている。
「話すんじゃないよ」
 そう繰り返す伸に、征士は問い掛ける。
「秀とナスティには話したのだろう?」
「…違うよ」
 そして伸は浅く笑うような面持ちで、何処かに淋しさを感じさせる答を示した。
「ふたりには、何日か家に戻るって言っただけだよ。だから内緒だって言ってんの」
「ああ…」
 前を行く者の孤独。
 伸は自らは何も明かそうとはしない。そして誰にも恨み言など言えないとする。では、伸に取っての仲間とはどんな存在なのだろう。安穏として居られる側の立場からは、それが微妙な不和にも感じなくはない。彼等が何の為に複数で存在するのかを、伸に理解できない筈はなかったが。
 しかし今征士に言える励ましや説得の言葉はないのだ。
「ひとりで忙しいのだな」
「しょうがないよ」
 伸は『大したことじゃない』と、いつものように装って見せるだろう。
 と思われたが、
「でも良かった、君が聞いてくれて嬉しかったよ」
 意外な内容が後に続いた。
「どういう意味だ」
 無論悪い気は全くしない征士だが、特定された理由は是非聞いてみたいと思う。
「だってさ!、『一緒に一年生でいいじゃん』とか言われたら、場合によっては『そうだね』って納得するかも知れないだろ?。結果の前に『どうでもいいや』なんて思ったら、良い結果なんてまず出ないよ。君はそう言う、後ろ向きな態度は絶対見せないからさ!。そうだろ?」
 そう、仲間の存在について、伸に理解できない筈はなかった。
「確かに」
 むしろ誰よりも仲間達のことを、仲間の存在意義を知っているのかも知れない。こんな場面で誰がどんなことを言いそうか、などと言うことは、彼には簡単過ぎる設問だっただろう。そして征士は笑いが止まらなくなった。状況が純粋に面白かったこともあるが、何より己の個性と思われることに。
 前しか見ない者が居れば、誰かが後ろを見てくれる。
 意とはある意味で反射に似ている。自分以外の何かが在ってこそ、自己を示そうとする意志が生まれる。だから他の意志を尊重することも、決して間違いではないのだろう。又それもひとつの強さだと言うのだから、人間と言う生き物は真に柔軟で、且つ多様で面白いものだと思う。

 大気の流れは水の上に幾重もの波を作り出す。水に落ちる物体からは紋が広がり行く。
 絶えず何かの影響を受けながら君は在る。

 己もそのひとつとなっていることを知った、幸運だった。









コメント/この話を書き忘れた為に、とんでもない事になっちゃってました(笑)。タイトルは元々この話のタイトルがこれです。
ところでこの「水上〜」と「忘れない。」を取り違えた原因なんですが、ゆだみが考えているシリーズの話の中に、「受験」の話題がいくつかあってですね、文章(作品)にしていないものは、大体の構想をメモして溜めてある訳です。それを時間順にピックアップして作品化する時に、「同じような時期の似た要素の話」を混同してしまったのです。
だからこうして別々の作品に分けてみると、何ともすっきりしました(笑)。尚、この話の回想が「忘れない。」に出て来る所も、間違えた原因のひとつですね…。双方を読み直してくれるとありがたいです〜。



BACK TO 先頭