夏のグラウンド
ラ・クルヴァ
La Curva



 ただ一瞬の輝きの為に、持てる全ての情熱を注ぎ込むのは愚かだろうか。



 夏期の休講シーズン、大した設備のない練習用グラウンドには、乾いた土の薄黄色い煙がしばしば上がっていた。今日も夏らしい暑い一日となった。目の上に手を翳さなければ、真昼の日射しが邪魔をして視界が定まらない。そうして目を細めて目的の人物を探している。
「おーい、遼〜!」
 そのグラウンドの遠くから、遼には見慣れた人物が呼びながら歩いて来た。ベンチの給水器からスポーツドリンクを汲んでいた彼は、振り返ってすぐにそれを見付けていた。
「いつも悪ィなー、伸」
「ううん、別にー。こんな事なら朝飯前だよー」
 こうして離れた距離から呼び合う彼等を、他に集まっている学生達はもう何度も見ていた。なので伸はすっかり顔馴染みになっていた。
 大学受験シーズンの後、遼は神奈川県内の某短大に進学していた。その際柳生邸を出て一人暮らしを始めた為、夕方から深夜は毎日仕事に出掛けている。朝起きる時間も遅くなったので、こんな時は弁当を用意することができなかった。短大構内の学食は夏期休暇に入り、グラウンドからは食品を売る店も遠い。遼の多少困った事情を知って、伸はサッカー部の練習のある土曜日だけは、弁当を作って持って行くことにした。
 否、遼は断ったのだが、伸は言い出したら聞かなかった。
 伸はベンチの、遼の隣にやって来て腰掛けると、
「どう?、調子は?」
 と、まず挨拶代わりの言葉を掛けた。けれど遼の返事は、ここ最近あまり芳しくないのが通例だった。実は弁当の件もさる事ながら、彼はもうひとつの悩みを抱えているのだ。それもあって、伸は強引にお弁当係を買って出たようだ。
「う〜ん。ポジション変えてもらったはいいんだが、今いちな感じだな…」
「前何処のポジションだっけ?、僕サッカーはあんまり知らないけど」
 詳しいことは判らないにしても、遼への気遣いとして当然のように聞き手に回ると、伸は無知であることを断わりながら返した。嘗て、高校時代の遼はフォワードをやっていたが、強豪校でもない学校のレベルでは、才能や実力よりやる気を重視された為、適正なポジションだったかどうかは測れない。大学ではもう少し組織
立ったプレーが要求された為、彼は初めてそれに悩むことになっていた。
 そして遼はこう続けた。
「ああ、この前まではサイドバックっつって、ライン際の守備をやってたんだが、俺あんまり上手くねーからって、監督に頼んでウィングに替えてもらったとこなんだ」
「ウィングって?」
 そこで、伸は聞き慣れない言葉を繰り返した。否、他のスポーツで聞いたことはあるが、サッカーにはあまり関係がなさそうだった。すると遼は座るベンチの板の上に、選手を示す丸印を指でなぞりながら、その意味を丁寧に解説してくれた。
「サイドのフォワードって感じかな。フォーメーションによって違うんだが、こう、フォワードが三人横に並ぶような時は、真ん中がセンターフォワードで、その左右に左ウィング、右ウィング、ってなるんだ。二人の時はセンターがいなくて右と左だけ」
 伸はそれを聞いて、ぼんやりとピンボール台のフリッパーを思い出していた。確かにそれのことも日本では「羽」と言う。
「ふーん、羽みたいな配置ってことか。で、何がまずい訳?」
 そして何気なく質問を返したが、
「えーっ…。俺が聞きたいぜ…」
 遼は答えることができなかった。何がまずいのか、何が上手く行かない原因なのかが解らないから、彼は今悩んでいるのである。答えられなくて尤もだと気付いた伸も、
「ハハハ…」
 穏やかな微笑みに変えて、頑張る彼を見守る事しかできなかった。



「珍しいものを見ているな」
 部屋に戻るなり、やや不満そうな顔をして征士がそう言った。
 何故なら彼も今日は、大学の剣道部に出席して戻って来たが、ここ何週かの土曜日は伸もまた、遼の大学の部活動に付き合っている。それ自体は構わなかったが、そこから戻ったの後の話題が、遼に関する話ばかりになるからだ。伸はどうも遼のこととなると入れ込み過ぎる。
「あー、遼がさ、ちょっと悩んでるようだから、何かアドバイスできればなーと」
 征士がマンションの居間へと来てみれば、ここでは滅多に目にすることのない、海外サッカーの試合がテレビ画面に映っていた。返事をした伸の横には、レンタルビデオ店の貸し出し用バッグが無造作に置いてある。恐らく、遼から聞いた話を自分なりに検証するなど、そんな思い付きだろうと征士には思えた。耳に聞こえる騒がしい音声は、半ば狂気のように、水色の縞を着た選手に喚声を上げていた。しかし、
「素人目に判るのか?」
 まあ当然そんな疑問は出て来る。日本には昨年漸くプロリーグができた程度で、この国の国民はまだ、野球ほどの知識をサッカーに対しては持ち得ない。無論征士も、伸もその中の一員に過ぎなかった。
「うーん…どうだろう。学校でちょっとやったくらいだからなぁ」
 やはり、数十分に渡ってビデオの映像を眺めても、伸の答はその程度の感想に留まっている。
「ハハハハ、無理無理」
「何だよぅ、鼻から否定することないだろ?」
 やや馬鹿にしたような征士の笑いに、伸は内心「尤もだ」と思いつつも一応文句で返す。知らざる者としては、自分も征士も変わらないレベルの筈なので、ここでの議論の内容はともかく、頭ごなしに否定されれば腹も立った。ところが、
「単純な競技ほど難しいのだ、理論では説明できない部分が多いからな」
 と征士は、サッカーを含めた全体論で説明を付けて見せた。
「…言われてみれば、そうだね」
「当麻の好きな野球などは完全に確率論のスポーツだが。あれだけルールやシステムが細かく決まっていれば、勝敗に関わる要素は計算し易い。読めないのは運だけだ」
 征士は更にそう続けて、まずは易々と伸を黙らせてしまった。
 何故伸がそれをすぐに理解したかと言えば、彼等に共通する武道が正にそんな世界だからだ。幾ら技術を磨き作法を学んだとしても、実力が拮抗する場合は、実際の対戦にその通り反映される訳ではない。相対し合う者の意識、その時その時の気迫やコンディション、相性や性格に至るまで勝敗を分ける要素になるが、それもまた必ずとは言えない。人間が直接向き合ってやる事には、不確定要素が多く付き纏うものだ。そんなことなら伸も身を以って知っていた。
 そして、比較してみると確かに野球のような競技は、攻撃側と守備側が直接関わることが少ない。途中で急に攻守が交代することもない。テレビゲームの多くのRPGのように、一度の攻撃が途中で中断することがない為に、得点を重ねやすいシステムになっているのが解る。それは明らかにサッカーとは違う面だけれど、ただ、今伸が知りたがっていることとは、少しばかり方向性が違う話のようだ。
「ああ…、でもさ、」
 そこまでを考えて、伸はもうひとつ食い下がってみた。
「全体のことじゃなくて、個人の適性ならある程度理論があるんじゃないの?」
「向き不向きと言うことか?」
「そう、多分遼はさ、何処の配置が向いてるのか迷ってるんだよ」
 伸の考えは決して間違いではなかったが、残念ながらサッカーに於けるポジション定義を知らないので、征士にも明確な説明はできなかった。
「うーん。配置とやらは知らんが、役割に対して適性と言うのはあるだろう。それは何でも同じだ」
「そう思うだろ?、やっぱり」
 ここに来て漸く嬉しい意見を耳にして、伸は俄に同意を求めたが、征士は彼と同じ気持には到底なれなかった。既に判っている通り、ここには知識の薄い門外漢しか居ないのだ。征士に答えられないことを、伸が答えられるのかと言えば…
「まさか、向いているか否かを伸が見極めようと言うのか?。それは…」
 無謀過ぎる、と続けようとした征士の声に、伸の怒鳴るような言葉が被っていた。
「分かってるよ!、僕は初心者だから正しい意見なんか言えません!!。ただ他にもっと向いてそうなポジションがあるかも、って思っただけ!」
 流石に伸もそこまで傲慢に考えてはいない。ただ悩める遼の話に対して、的外れな返事しかできない自分が悔しい、と考えただけだった。当たり前と言えば当たり前、だが、伸が素直に己の状態を表現したのに対し、征士は何故か腕組みをして考え始めている。
「ふーむ…」
「???」
 さんざん人を小馬鹿にしておいて、今更何を考えているのだろう?。否、征士にしても、仲間のやっている事に全く関心がない訳ではないのだ。更に言えば、切っ掛けさえあれば何にでも興味を示すのが、征士の基本的性格でもある。
「まあ今度観に行ってみよう」
 と彼はあっさり締め括ると、持ち帰った胴衣の袋を手に、さっさと洗濯機の方へ下がって行った。しっくり来ない討議の後でもまるで後腐れがない、そんな態度の落差がしばしば見られる征士だが、この場合伸には歓迎できる状況だった。無論ひとりで思考するより他に誰かが居て、同じものを見ながら話し合えるなら、理解度も疑問点も明確にできるだろう。
「あ、そう?。じゃ来週の土曜日でいい?」
 征士の大学の剣道部は、夏の間はほぼ毎日のように稽古があるので、一日くらい休んでも構わない筈だと伸は決め付けていた。



 一週間が過ぎても、夏の暑さは何ら変化することなく、その日もまた厳しい日射しがグラウンドに照り付けていた。伸より増して日光が苦手な征士はサングラス越しに、目の前で行われている練習試合を眺めている。グラウンドの脇のベンチに屋根はあるものの、気温にはあまり影響しないらしい。手にした団扇をぱたぱたと動かす様はまるで夕涼みのようだった。
 前後半を通して、ここまでどちらのチームにも得点はなかった。最も目を引くゴールシーンがあまり見られない試合で、果たして征士は何を思っているのだろう、と、伸が横に座る彼を窺うと、その様子に気付いて征士は、
「不思議だな…」
 とぽつりと言った。
「え?、何が?」
 見ている前で、特に妙なプレーがあった記憶はない。伸がそれについて尋ねると、征士は手振りを加えて思い出すように話した。
「こう言う競技はコートの横から見るのが見易いが、この間伸が見ていたビデオでは、ゴールの裏の観客が一番混んでいるようだった。何故だろう?」
「さあ…」
 実は先週、あれから改めてもう一度ビデオを観ていた。タイトルには『メキシコワールドカップ・アルゼンチン対イングランド』とあったが、知っていてそれを選んだ訳ではない。ただプレーに熱狂する観客の様子が、とにかく印象的なビデオだったのは確かだ。若かりしマラドーナが出場した試合だが、ふたりも流石にその名前は知っていた。
 そのビデオと、今行われている試合を比較する時、プレーやチームの質を比較しても、この場合は意味がないだろう。国の代表と単なる学校の部活では比べようがない。ただプレーの最終目的が同じと言うことだけ。つまり、ゴールにボールを入れることについてだけは、多少参考になるのかも知れないが。
「遼の方にボールが来るよ!」
 トップの右に配置されていた、遼の所に長いクロスボールが蹴られた。左の方向に展開していたものを一気に右へ移して、前のスペースが空いている遼を使う作戦に出たようだ。左寄りだった相手のディフェンダーはまだ、遼の位置にはついて来ていない。これは決定的チャンスだと思えた。
 足許に上手くボールを受けると、遼は体を反転させてゴールの近くに持ち込もうとする。短いドリブルであと数メートル進もうとした、その時彼の前に相手キーパーが突進して来た。既にペナルティエリア内に掛かっている、戻って来たディフェンダーももうすぐ横に来ている。キーパーが前に出たと言うことは、ゴール自体はガラ空きになっている。落ち着いてボールの軌道を測って蹴り込めば、必ず得点できる筈だった。
「…あー!…あーあ…」
 一瞬拳を握り締めた伸の声が、その一瞬の後にトーンダウンしていた。
 ゴールに向かった遼は、そこで力一杯ボールを蹴ってしまった為に、思うようなドライヴがボールに掛からず、結局キーパーに当たって弾かれてしまった。あまり試合を見ていない伸と征士にも、今の場面はコースをよく見て転がす程度で良かったのでは、との意見が頭に浮かんでいた。
「必死過ぎるな」
 と、征士はまた一言だけの感想を漏らしていた。すると伸は、
「は?、そりゃ点を取らなきゃならないんだから、必死に決まってるよ」
 と返したが、自分でそうフォローしておきながらハッと我に返る。次に征士が言いそうなことが伸には予想できた。そして征士はこう続けた。
「そうかな、私は一本取る為に必死な心情にはそうならないぞ」
「…それもそうだね」
 競技は違うにしても、征士は高校時代ずっと学生剣道のチャンピオンだった。大学に移った今も、一年生にして既に主力と認められる現在がある。そんな立場を続けるだけの戦いをするには、それぞれの局面を的確に切り抜けること、場面場面の判断が大事だと彼は言うのだろう。無論伸にも覚えのある理屈だった。
 そして遼にも、それが全くできない筈はないのだが…。
「あ、入っちゃった」
 考えている間に、遼が弾いたボールが反対サイドへと渡り、左に上がって来た中盤の選手が、きれいな軌道を描いたシュートを決めていた。取り敢えず遼のチームに点が入ったので、やや複雑な気分だがベンチのふたりは拍手をする。否、点を取りたい気持が空回りせずに、うまく蹴ることができた選手を賞賛するのは当然だ。そして拍手の手を止めるとすぐに、征士は結論として言った。
「どんな状況だろうと、攻撃の上で最も必要なのは冷静さではないのか」
「そうだねぇ…」
 決して遼が、他と比べて下手な訳ではないけれど、正直なところ遼の意識には何か、プレーする上での問題があるように伸には感じられた。今日のところは、それが新たに得られた収穫となった。

 午後零時を回って、練習試合はそのまま1対0で終了した。グラウンドの選手達が握手をし合って、ベンチの方へと踵を返して歩いて来た。遼はあまり良い働きができなかった訳だが、明るい顔をしてふたりの許へと走って来る。
「おーい、今日は何だ?、珍しいな征士」
 そう呼び掛けられて、又遼の様子を窺いながらも、征士は唐突に言った。
「ああ、遼、ひとつ質問があるのだ」
 後半が始まった頃にここに到着した征士は、まだ遼に挨拶もしていなかった。その前にまずは「お疲れ」の一言も言うべきだと、伸は肘で彼を小突いている。だが征士がそれを意に解さないのは、まず遼に伝えたいことがあるからだった。また遼の方も全く気にしていなかった。
「ん?、何だ?」
 試合中の高揚感を引き摺っているのか、遼は殊に楽し気な口調でそう返す。そして征士は、先程伸に話した『ゴール裏の観衆』について、サッカーに詳しい彼に質問をした。するとスポーツドリンクを一気に飲み干してから、遼は何故だか嬉しそうに答えてくれた。
「ああー、単純にゴール裏はチケットが安いからさ。そういうとこには毎試合来るサポーターが多いし、外国だと貧しい層の人が、唯一の娯楽に熱狂する場所って感じなんだ。それにゴールに迫って来る時って、思わず『うおー!』とか叫びたくなるもんだぜ?」
 今、親しい仲間とサッカーに関する話をしている。だから遼は嬉しいのかも知れない。誰でも関心のあることを話し合う機会は、何より楽しいひと時に思えるように。又話している遼の態度からは、彼が本当にこのスポーツが好きなことも解る。そう、サッカーに関わっている時間は全て、楽しいと感じているのかも知れなかった。
 延いてはそれが遼の意識、と言えるだろう。
「成程、良く解った」
「それがどうしたんだ?」
 征士が酷く丁寧な様子で返すと、やや妙な展開を感じ取って遼は聞き返した。
「遼には羽が似合わないと言うことだ」
「あ?」
「そんなはっきり言わなくても…」
 会する三人の感情はばらばらだった。伸はまだ、悩んでいる遼の感情を気にしているが、むしろ言わない方が酷だと征士は思っているようだ。だが、それぞれ違う個性があるからうまくやって来られた。それに堪えられない遼ではないと知っているから、征士は伸の突っ込みを気にせずに続ける。
「面白いことだが、今聞いたゴール裏の観衆の様子が、どうも遼のイメージに重なるよ。私が思うに、おまえはゴールを守る方が向いている気がする」
 過去の信用があるから、真意を誤解されずに聞いてもらえるだろう。遼が楽しいと感じる娯楽を今よりもっと、楽しめるようになれば良いだけだ。今ここに居ない他のふたりだったとしても、同様に思う筈だと考えられるからだ。遼は過去も今も変わらず彼等の要だから、彼がいつも一番良い状態で居られるように、皆が願っている。
「ああ!、羽ってポジションのことか、ハハハッ」
 すると屈託なく笑って返した遼を見て、伸も漸く安堵の息を漏らした。
「そうかもなぁ…。やったことねぇけど、今度はディフェンスを試させてもらうかな?」
 そして遼は、伸が心配する程ポジションや得点に、こだわりがあった訳ではないようだ。彼はただサッカーが好きなだけだ。その上で目の前の現実に熱中する性格だから、落ち着けと言っても始めから無理があるのだろう。そんな者にはまた別の、向いた仕事があるものだろう。
『そうだよねぇ』
 ここに至って、伸はあることに気付きながら呟く。いつだって先兵は当麻と征士、僕と秀は後衛に回る。そして遼は最後の砦として構える立場だった。ビデオなど借りて見なくとも、それぞれの性質は判っていたことだったのに、と。
「まあ、取り敢えずお昼にしようよ?」
 けれど、征士のお陰で遼の問題が見えて来たので、今日はそれで良いと伸は思った。
 以前より少しばかり、サッカーについてものを考えられるようになったので、これからもう少し勉強してみようとも伸は考える。どんなスポーツもそうだが、多くの試合を見なければなかなか理解は進まない。そんな意味では、これから学ぼうとする伸には良い時代になった。否、本当に喜んでいるのは遼だけれど。
「ああ!。それにしても…、征士はよく見てるよな?」
 伸に答えた遼が征士に問い掛けると、
「さあ、これまで殆ど観たことがなかったが、観てみると割と面白かった」
 征士はそんな感想を遼に伝えた。それを聞いて伸は、
『君がフォワードをやればいいのに』
 と思い付いたが、流石に言わないでおいた。









コメント)大して難しい内容じゃないのに、えらく時間が掛かってしまいました。夏の暑い時期に文を書くのが辛かったのと、体調が優れないことがあってちっとも進まなかったんですが、こうして仕上がってみると、調子の良い時なら一日で書けそうな気がして更にショックです(T T)。
八月に予告していた通り、遼について書いた征伸な訳ですが、結局一番書きたかったのは「遼がサッカーをやっている所」でした。何故って、遼にはサッカーに関する設定があるにも関わらず、ブームの頃から一度もその記述をしたことがなかったのです。当時は私も今程サッカーを知らなかったし、同人的にもキャプ翼には関心がなかったもので。そんな意味では、やっと書けて満足しています。
ちなみにタイトルはイタリア語で、英語のCURVE(カーブ)の意味です。イタリアではゴール裏席のことをこう呼びますです。




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