1)久し振りに五人でパラオに旅行に行った。 「ああ!、夏の朝って感じだ、今日もいい天気だな」 「今日はよぉ、昨日行けなかったダイビングに行こうぜ!、なっ?」 「それはいいが、…隣の部屋うるさくなかったか?、夜?」 「そうだな。新婚旅行か?」 「いくらリゾートホテルだからってな、何してるか判るような音を出すなと…」 「よく眠れなかったよ」 「あれが気になって眠れないとは、意外にお若いな伸君は」 「そう言う意味じゃない。分かってて言ってるだろ?」 「まあな」 「やだね、そう言うネタに走るのは年食った証拠だよ」 「・・・・・・・・」 「気をつけたまえ征士君」 |
2)その後夕陽が差すパラオの浜辺にて。 「さすがに世界屈指のダイビングスポットだけあって、すごく綺麗だったね〜」 「南洋の魚って人なつこいのは何でだろうな?」 「食わないからだろ。旨い魚はいつも人間に狙われる」 「おっ、すげぇいい答えだな!」 「今は伸ですら普通に魚を食うから」 「・・・・・」 「そう言や昔は魚が苦手だったような…?」 「今は苦手などではないだろう?」 「悪いかい…?」 「と言うか、その理屈で言ったら、俺は鳥を食えなくなるし、遼はロウソクで生活しろって話にならないか?」 「ならば私は電気文明の申し子だ」 「・・・・・(内心爆笑)」 「・・・・・(内心爆笑)」 |