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 いやー、このソフトについてもっと早く描きたかったんだけど、見ての通りキャラのアレンジが難しくて、随分遅くなっちゃった。主人公は宇宙服で中身が見えないし、パートナーはロボットだし、それを無理矢理征伸にしたけど。
 と言う訳で、征士=主人公、伸=農林ピート君、です。手前にいる赤いのはバブーと言う宇宙生物です。

 そう、人間キャラはゲーム中、顔の判る特定の人がほとんどいないので、征伸以外のメンバーを振ることもできません(^ ^;。商人のペドロが、強いて言えば当麻かな?ってくらい。
 無理矢理バブーにするなら…、赤いの(バブバブー)は遼でもいいです(笑)

■アストロノーカの思い出
 当時「このゲームは面白そうだ」と、何かピンと来るものがあって、発売と同時に買ったソフトでした。
 系列としては「がんばれ森川君」と同じチームの作品で、いわゆる王道的ゲームとは違う、ちょっと変わった楽しみがあるんじゃないか?、と言う予想だったんだけど。予想は見事的中、今でもたまにやりたくなる好きなゲームです(^ ^)

 タイトルの通り、宇宙のとある星で農業をするだけの内容ですが、宇宙野菜を育てること、それに附随する色んなことが面白い内容になってます。
 例えば「死に至る究極ノイズスイカタワー」とか、味、品質、栄養価、音、匂いなど、あらゆる方向に品種改良ができ、要素が突き抜けるほど高額で売れたり、見た目も勿論綺麗だったり、恐ろしく気持悪いモノになるのが楽しいw。勿論ゲームのメインは最高の野菜を作る方で、コンクールに出して賞を獲ることですが。

 そこに、バブーと言う厄介者の宇宙生物がいて、畑を荒らしに来るので、それを撃退するのがまた面白いのです。大事に育てた野菜を、特にコンクール用の物は傷付けられたくないので、罠を張って対抗しなきゃならない。でもバブーは学習するので、同じ罠には引っ掛からなくなって行くんです。
 考え無しにやってると、遂には何も効かないくらいバブーが進化してしまう為、毎晩あの手この手と、手を変え品を変え、時にはダミーの野菜を食わせて大事なものを守るなど、色々考えなきゃならないんですわ(^ ^;

 そう聞くと、面倒臭いゲームのように感じるけど、そのバブー達がとってもかわいいので、畑を荒らす敵と付き合って行くのも楽しい、となって行きますね。罠の配置に「芸術点」評価があるのが、楽しみのひとつだと判りやすい。
 まあ実際の農家も、害獣を殺しまくって狼を絶滅させた歴史があるし、本来は土地の生物と、うまく付き合って行くことが大事なんだろう、と、暗に感じさせる構成がとてもいいと思います(^ ^)

 ちなみに野菜の種は品種改良の他に、交配で新種を作ることも大事で、実際の遺伝法則と同じく、品種によるメンデル数が固定されています。そんな現実の法則を遊びにしてる所もいいし、それを小学生でもわかるように作ってあるのが、アイディアと出来のいいゲームに感じる点ですね!
 丁度このゲームをやっている時、近所のファミマに行ったら、小学生の男の子達が「バブーが何たら」と話してるのを聞いて、「この子達が生物や化学に強くなりますように」、と思ったもんです(笑)

 という訳で、感動的な物語がある訳じゃないし、敵を凪ぎ払う爽快感がある訳でもないけど、楽しさの点では文句のないゲームなので、アーカイブ等でプレーする機会があったらおすすめです。のんびりやって下さい。ただ種の交配だけで言うと、近年のアプリゲームの「ガチャ」みたいなもので、若干根気が必要かな…

 どうゲームを進めるか、交配や罠のヒントが同業者の会話や、情報としてメールで端末に届くのも、楽しいし安心して遊べるシステムです。あと、通貨が「ゼニー」と言うのも何か好きだったな。
 残念なのは、この後この系列のソフトが出なくなってしまったこと。ホントそれだけです。



☆好きだった野菜…コスモニンジン、光速パイン、チンゲンツリー
☆好きだったバブー…初期の赤バブー(バブバブー)
          骨が生えててカニ歩きのバブー(バブボーン?)
☆好きだった罠…ぐるぐる台、扇風機、壁、米俵サービス装置
        バブーがぐるぐる台に乗った後のリアクションがかわいい
☆ショックを受けること…いい交配結果をうっかり流してしまうこと(^ ^;
            不用意にボタン連打してると必ずやる
2011.9.20
加筆更新2017.4.1