画

 今回は知る人ぞ知るマンガの上、キャラがかなり変わっているので、パっと絵を見て何だか判った方、お友達になりましょう(笑)
 シリーズとしては多数の作品がありますが、その中の多分中心のシリーズ「最終戦争伝説」です。意外にも読み返してみたら、主人公が一番ぴったりハマる感じ。と言う訳で遼=永都(ナガト)、秀=大車(タイシャ)、伸=春車(ハルシャ)、その他のふたりは完全に脇役ですが、征士=バーツマコ、当麻=ダマーヤにしました。

 個人的にはソマの王になってからの永都が好きですが、この絵は初期状態と言うことで、学ラン着てるし、この頃の永都はただの熱血少年でしたな。そのイメージが遼に被ります。
 本当は、征士は星野(セイヤ)にしようと思ったんですが(絵的に一番しっくり来る)、星野を描くと恋人の笑(エミ)も描かなきゃならないし、誰にするかで悩みまくってやめました。山田先生のマンガは長髪の男性が多いので、トルーパーズには当て嵌めにくかったです(^ ^;。魔将達の方が良かったかな?

ついでに魔将達は朱天が真砂流、ラジュラは黄泉の王、アヌビスは七海、ナアザは…リオかな。ドクターレイクが一番似合うけど。

■山田ミネコ作品の思い出
 私が一番最初に読んだのは、山田先生のキャリアから言うと隆盛期、徳間書店のSFマンガ誌「リュウ」に連載していた、「パトロールシリーズ」でした。この最終戦争シリーズのひとつです。
 パトロール小角(オヅヌ)とセラフィムと時間海賊、絵馬(上司)と影とレイクの、時を越えたパズルのようなやり取りがとても好きで、また山田先生の独特な世界観に、かなり衝撃を受けてもいました。

 今現在もそうですが、SFと言うと宇宙とか、メタリックな世界を描く作家が圧倒的に多い中、オリエンタルな背景にこだわりのある作風で、その知識の深さにまず圧倒されます。絵柄を含め、多少アクが強い面もありますが、知らない世界を紹介してもらえる楽しさがありますね。
 そんな訳で、「パトロールシリーズ」に出会って以降、最終戦争シリーズの単行本を集めに集め、それこそ宝物のように大事にして来たんですが、今改めて読み返すと、本筋が結構何でもラブストーリーだったりして、意外と普通に少女マンガだったんだな、なんて思います(笑)

 まあ私が一番惹かれたのは、その背景設定の方ですが、現代日本人に馴染みにくい背景だからこそ、取っつき易いラブストーリーにしたのかな?、とも今は思います。いや、この時代の少女マンガ家さんは、個性の強い方が多かったから…。

 で、色々考えたんですが、一番好きな話はらくがきにした「最終戦争伝説」本編です。キャラ説明に少し書いたけど、主人公の永都が好きなんです。他の男性キャラが一様に惚れっぽく、女の尻ばかり追っかけてるもんで、ストイックな主人公がすごく引き立ってます!。そんな彼を健気に想う大車も大好きです(^ ^)
 ただ、プリンセスで描かれた続編はあまり好きじゃない…。「風の智天使」と、小角の幼少期の話は良かったですが、前出の「パトロールシリーズ」のキャラが出て来てからは、何を目指しているのか不明な感じに…。秋田書店のリクエストだったのか、どうにも蛇足感が強い続編でした。

 元々いじられキャラだった小角が、「最終戦争伝説」に来てもっといじめられるようになるし、その頃同時に描かれていた「ふふふの闇」も、特定のキャラいじめ的展開になっていて、その辺りで少し気持が離れてしまいました。
 ストイックと言えば、「荒野の狼(ステッペンウルフ)」のディンゴも好きですが、このふたりくらいで、あとは主人公、脇役問わず、みんな狂ったように恋する人々で、そんな描き方も結構不思議だな?と今は思ってます。

 さて、ここまで書いて、読んでる方には時系列を把握しにくいだろうな、と思います。と言うのは、山田先生の作品は発表誌・発表時期・物語の年代が、前後してややこしいです。
 最終戦争シリーズのメインの作品群は、それぞれ発表時期が被っていて、「最終戦争伝説」は「デュオ」(朝日ソノラマのSFマンガ誌)で連載を始め、次に「パトロールシリーズ」が始まり、それらと被った時期に、他誌に「最終戦争」「荒野の狼」等も描いていて、話の年代は「最終戦争〜峡、十欄」「荒野の狼」「パトロールシリーズ」「最終戦争伝説」の順ですが、単行本の発行順は「パトロールシリーズ」1巻、「最終戦争」「最終戦争伝説」1〜4巻となっていたりします。

 その前に白泉社(多分ララ)で描かれた、最終戦争シリーズの初期短編が何作もあり、「パトロールシリーズ」の後にまた白泉社から、「神聖都市伝説」も出ています。ジェッツコミックスでした。

 しかし過去のSFマンガ誌は、ことごとく廃刊・休刊になり(リュウは近年復活した)、山田先生はメインの執筆をプリンセスに移して、「ふふふの闇」の連載が始まり、別冊で「最終戦争伝説」の続きを同時に描き、シリーズの一連のマンガはプリンセスコミックスで再版され…(徳間と白泉社のもの以外)
 まだコミケにも参加されていたり、とにかく描くことが好きなんだなぁと感じています。あ、学研の雑誌にも「アフメット王国物語」を描かれていたけど、プリンセスに移る数年前だったかな。

 ただとても残念なことに、オウム真理教事件が起きた際、オウムが扱っていた密教的な題材のマンガだったことで、禁書扱いされてしまい、「最終戦争」関連の続きは描かせてもらえなくなったそうです。事件とは何も関係ないのに何と言う横暴。
 まあ、その頃山田先生は腱鞘炎に悩まれていたので、マンガは停止せざるを得ない面もあったかな、と思いますが。
 
 最後に、トルーパー同人を始めた頃、私がペーパーか何かで「探してます!」と書いたら、花とゆめコミックスの「自我系の暗黒めぐる銀河の魚」と、「西の22」を譲ってくれた方がいました。今更ながら、本当にどうもありがとうございました!。

2010.11.16
加筆更新2017.2.21