■北海道(道東)旅行記(2003.9/29〜10/2)
 去年は萩に行って来て、今頃になってミョーに喜んで帰って来たゆだみですが(笑)、すっかり味をしめてまたトルーパーゆかりの地へ出掛けて来ましたっ。今回は北海道・大雪山です。出掛ける直前に地震があったり、北海道自体行った事がない土地なので、バタバタしながら回って来た感もありますが…(笑)。
 参加したパックツアーは、近畿日本ツーリストのメイト・道東ぐるり旅3泊4日であります。


9/29
新千歳空港〜富良野〜美瑛〜上川・北の森ガーデン〜大雪山・層雲峡

 今回飛行機で初めての経験をしてしまった。千歳の上空の天気が悪く、一度着陸しようとして急に上空に戻り、そこで三十分くらい巡回飛行が続く…。ただ飛んでる時は何ともないんだけど、乱気流に振られたり、上昇・下降を繰り返す飛び方のせいで、初めて飛行機に酔ってしまいましたぁ。外は真っ黒い雲に雷がバシバシ光ってて、正直怖い風景でした…(飛行機自体は怖くないんだけど、雨雲って怖いなーと思った)。
 そんな訳で、初日の天気は全体的に雨か曇りで、肌寒いし薄暗いしひたすらバスに乗って移動だし、あまり面白い事はなかったんですが(苦笑)、ガイドさんの言う通り、不思議なことに北海道の家には雨戸がないんですね〜(凍っちゃうのかな?)。薪ストーブ用の煙突がほとんどの家に立ってたり、本州とはどっか違う町の様子は面白かったです。あ、でも今年の北海道の秋の気温は、実は平年よりもかなり暖かいんです。たまたまこの日天気が悪くてアンラッキーでした。
 最初に降りたのは富良野ですが、春じゃないので勿論花は咲いてません(笑)。代わりに農産物を沢山(ダンボールひと箱)もらったり、その場でキタアカリというじゃがいもを食べさせてくれたり、収穫期らしいおもてなしが色々ありました!。いやホントはラベンダー畑も観たいですが、ガイドさん曰く「おすすめしていいのかどうか」。きれいなことは確かだけど、花の時期はめちゃめちゃ道が混んで大渋滞するんだそうで…。写真で見ればいいかぁ(笑)。
 その次に行った美瑛も同様に、花やみどりの季節じゃないのでちょっと淋しいと言うか、天気のせいで寒々しかったわー(笑)。パッチワークの道と言うよりはたまねぎ畑の道って感じだったです。ホントにたまねぎ農家が多くて、あちこちに大きなカゴいっぱいのたまねぎが置いてありましたっけ。
 上川・北の森ガーデンと言うのは、何の事はない旅行者用休憩所みたいな所で、お店があったりするんですが、そこにアイスパピリオンと言うアトラクションがあって、夏でも真冬の北海道が体験できるという施設です…。中はマイナス20度の世界、勿論ジャンパーなどを貸してくれるそうですが、充分寒かったので入る気になれなかったのは言うまでもない(笑)。夏だったら入っただろうな。
 ちなみにここまでのお店には、北海道限定のラベンダーキティのシリーズグッズが、あちこちで沢山売られてました。残念ながらゆだみの周りにキティコレクターはいないので、買えなくって何だか残念。というか、集めてる者でもないと買えないくらい値段が高いです!。でもこの後、もっとすごい「御当地キティ」に遭遇します(笑)。
 そうして初日は大雪山・層雲峡まで、何となーく移動した感じでした(だから写真もろくに撮ってないんです)。着いた時間には真っ暗だったので景色はさっぱり見えないし、もう明日の早朝ロープウェーに乗る為に、早く温泉入って寝よう!って。ホテルは「ホテル大雪」(まんまですな)って所ですが、ゆだみはいわゆる大型ホテルにあまり泊まった事がないので、ホテル内を散策して歩くのが面白かったです(笑)。部屋に置いてあった夕張メロンゼリーがすごく美味しかったんだけど、「こんなのは何処にでもある」と思って買わなかったら、同じ商品にはその後巡り合えず最大の心残りなんです!!。皆さん夕張メロンゼリーは「大雪山」の名前が入ったものを選びましょう!。それと、ここで出た椀子ラーメンがすごく美味しかったなぁ。



9/30
大雪山ロープウェー〜層雲峡・銀河・流星の滝〜温根湯・キタキツネ牧場〜能取湖〜網走〜オシンコシンの滝〜ペレケ川〜ウトロ・知床国立公園

 さて、昨日はぐずついた天気のせいで何が何やらって感じでしたが、この日は素晴らしい天気になってました!。山の高台にあるホテルからの景色が既に素晴らしい紅葉で、山の広々した感じが開放的で、朝からものすごーく嬉しかったですっ!。だって「北海道旅行」ったって、私は大雪山に来たかったんですもの!(苦笑)。
 と言う訳で、朝四時半に起きて、ロビーに売っていた「大雪山の水で入れたコーヒー」を美味しくいただいてから、うきうきと大雪山(黒岳)ロープウェーに乗りに参りました。早朝は寒いと言うので参加者全員完全防備だったのに、どんどん天気が良くなって暑いくらいでした。北海道全土の紅葉はまだもう少しなんですが、山は丁度見頃な時期で素晴らしい眺めだったですよ〜。「神々の遊ぶ庭」と言う通り、低めの山に囲まれた場所が平らに開けてて、広々としてて不思議な景色でした。本州の山は切り立っているので、谷はいかにも暗い淵って感じですが、山間の明るい広場って印象でした。ところでロープウェーは五合目まで登れるんですが、更に七合目までリフトがあるんです。但しそれに乗ると出発に間に合わなくなると言うので、諦めるしかなかったです〜。ああ乗りたかったわ〜。
 ところでその五合目の駅で笑い話が。ツアーの添乗員が「歩いてホテルに戻れますよ」と言ったので、帰りはロープウェーに乗らずに降りてみようと思ったんです。で、駅の人に「降りる道は何処ですか?」と聞いたら変な顔をするんですよ。その内奥から駅員が出て来て、「登山道はその横にありますが、まさか降りるつもりじゃないでしょうね!?」と…。答えに困っていたら「登山の格好をしていないと無理です」と言われてしまった。考えてみれば山の五合目から、普通の靴で登山道は降りられないよね(笑)。それで添乗員が言っていたのは、ロープウェー駅からホテルに戻れる、って意味だったとやっと理解したのでした(笑)。
 さてホテルを出て向かったのは、大雪山国立公園内の銀河の滝と流星の滝です。ここも天気が良くて紅葉が美しかったです〜。そう言えば、銀河だの流星だの層雲峡だの、何だか「空」に関する名前が多いですよね、この辺り(笑)。旭川と上川の間に「当麻駅」があるのは御存知の方も多い筈だけど、その辺りの地名も「空知(そらち)地区」って言うんだそうです(^ ^)。実際北海道は星空がきれいに見える土地だから、そんな名前が付くんでしょうかね。
 その後キタキツネ牧場と言う所行ったんですが、観光用に飼ってる施設なんてのはそんなに面白くはないです(苦笑)。でも人に慣れてて、間近で観察できるのはいいかな。ここで食べた夕張メロンソフトクリームがめちゃ美味しかったので良しとしよう(笑)。
 それからバスは網走へ向かいました。網走と言うとやっぱり網走刑務所が有名ですが(笑)、観光はやめてほしいって言われてるらしく(そりゃそーだ)、それでも個人旅行者が前で写真を撮ったりするので、受刑者が困ってるんだそうです。というのは、昔は終身刑とか重犯罪者が送られて来たここも、今は4年以下の軽犯罪者の刑務所になっていて、まともに再出発を待ってる人は下手に騒がれたくない訳です。そんな事情があるようですが、バスからは建物がよく見えました。っていうか昼食に寄った料亭が刑務所の前じゃんか(笑)。網走は海産物が豊かな土地で、かにの定食がすごく美味しかったです〜。
 食後はオシンコシンの滝という、またもや滝を観に行きました。いや、私は北海道って、ひたすら農地向きの平坦地が広がる場所と思っていたので、実は平地と言うより沼や湿地だらけで、非常に水々しい土地なんだと初めて知りましたわ。滝、川、湖がとにかく沢山あって、名もないものまで含めると憶え切れない程観た気がします。その中でここの滝は一番豪快でかっこ良かったのは確かです。
 その後網走湖と言う湖を横に見ながら、ほとんど繋がってるような宇登呂(ウトロ)湖の、サンゴ草の群生地に行きました。サンゴ草は本当はアッケシ草と言う名前だそうで、元々は厚岸(あっけし)の方に生えていた植物で、この時期になるとサンゴ色に真っ赤になるのです(丁度良い時期に来るのは割と難しいそうです)。近くで見ると何とも妙な草でしたねぇ。うちの母は金魚の水槽に入れる水草みたいだと言ってましたが、金魚の水槽ではまず育たないようで。何故なら海水で育つ植物なんですって。それもまた不思議ですなぁ。あ、天然記念物なので持ち帰る事はできませんよ(笑)、勿論。
 ここを出た後は、天気が少し曇って来たせいもあるけど、いかにも寒々しいオホーツク海を眺めながらウトロのホテルへ…と思ったら、何故かサクラマスの稚魚の放流体験なるイベントが(笑)。あの、私の住んでる土地は多摩川の上流なので、稚魚の放流なんて珍しくないんですけどね(苦笑)。でもちょっと面白かったのは、ペケレ川なんて言う、聞いたこともない小さな川なのにちゃんと鮭が昇って来るんですわ。大河だけかと思ってたら、北海道って面白いですわー。
 二日目の宿泊は「ホテル知床」という所でしたが、ホテル自体じゃなくて、この日修学旅行の団体が居て最悪でしたね〜。神戸の私立の女子高だと聞いたけど、何でもSARSの影響で海外をやめて北海道に変えたそうで、こっちはえらい迷惑…。自分もかつて修学旅行には行った身だけど、やっぱりうるさいもんはうるさいです〜(怒)。それと、この日は割と早くホテルに着いたので、ツアーの皆さん、夕食前に温泉に行こうと思ってた筈なんですが、その修学旅行生の為に夕方は貸し切りにされちゃっててねー。私は元々その予定はなかったけど、うちの母が暇を持て余してうろうろし始めたのが、この後の惨事に繋がったのよ…。
 夕方五時とは言っても、日が短い北海道はかなり暗くなってて、視力が良くない私はあまり気が進まなかったんですが、母が散歩に行くと言うので外に出掛けてったんです。誰ーもいないホテルの周辺はそれなりに面白かったんですが、海に向かう暗い林道の方にどんどん歩いて行ったら、歩道のようになってる道が途中で切れてたんです(林に突き当たる)。道路から高いその道から母がぴょんと下に降りたので、私は全然目が利かなかったんだけど、降りられるものと足を下ろしたらそこには地面がなくて(苦笑)、思いっきり前倒れに道路に落ちてしまったのでした(- -;)。もう、顔面を思いっきりぶちそうだったのを、どうにか頑張って堪えたって感じでしたわ。おかけで顔は顎を少し擦りむいた程度で済んだけど、両手両膝が擦り傷と大あざになっちゃってさー。いやー、まだ根性あるわ、私(笑)。
 そして困った事に、食後にまだオプションで頼んだ、知床国立公園の夜の動物ウォッチングに出掛ける予定になってて…。夜になって雨も降り出して、体は痛いし最悪だったんだけど出掛けましたさ!。いやでも行って良かったですよ〜!、国立公園内は野生動物がホントに沢山、普通に暮らしてるんです。鹿の群れが林の中に集まって、みんなで口をもぐもぐしてたりするのが面白かったです(反芻してる)。それと野生のキタキツネもいました。牧場にいたのは何か痩せこけて見えたんだけど、毛の状態が悪かったんでしょうね、野生のはフサフサしてて丸ッこく映りました。天気がいいと星空も見られる筈だったんだけど、それだけは無理でしたねー。うーん、めいっぱい色んな事があった一日だから、まあいいか。


ロープウェー駅 朝靄の大雪山
上左)出発時のロープウェー駅
上右)ロープウェーから見た
朝もやの大雪山系

右)黒岳五合目の朝日の景色

下左)五合目展望台から見下ろした
大雪山の景色
下右)ロープウェーから見下ろした絵
五合目
山上からの展望 下る景色

流星の滝 左)流星の滝。
銀河の滝よりこっちの方が見栄えがいい

中左)銀河・流星の滝付近。
天気も紅葉もすごくきれいでした!
中右)キタキツネ牧場の慣れたキツネ達。
近寄っても全然動かない(笑)

下左)ウトロ湖のサンゴ草。
この時期で見頃は限界だったもよう
下右)バスから見たオホーツク海。
何とも寒々しい海岸線…
滝周辺の紅葉 キタキツネ
サンゴ草 オホーツク海



10/1
知床半島〜ラウス〜標津・サーモン科学館〜開陽台〜摩周湖〜硫黄山〜川湯温泉〜阿寒湖・アイヌコタン

 三日目は出発時間が遅いかわりに、各自でオプションに出掛けられるようになっていて、私は知床半島を眺める観光船に乗って来ました(知床半島は半島の途中までしか道路がないので、船で外から観るしかない部分があるんです)。引き続き朝は天気が悪くて小雨の上波が高くて、本来一時間半のコースを一時間に短縮されたんだけど、荒海の観光船は返って面白かったです(笑)。デッキに出ると雨と波飛沫でびしょびしょになるし、風もあってぐちゃぐちゃになってましたけど、流氷に削られた半島の景色は、ロープレに出て来る海の洞窟みたいな断崖の風景が面白い所でした。屋上デッキではうみねこの大群がいて、えさ(かっぱえぴせん)をやると手から食べてくれるんですよ。もううみねこも慣れたもので、えさがもらえるのを知ってて着いて来る様子でした(笑)。
 この後半島にある羅臼(らうす)って所に行ったんですが、この時物凄く寒くなってて、雨は上がったけど風が強くて、五分もしない内にバスに戻ってしまった。元々風の強い所で植物が育たないんだそうですが、一瞬雲が切れた時に見えた国後島の島陰はきれいでしたっけ。
 そこから標津へ向かったんですが、最初に何故か鮭の加工工場を見学をさせられました(苦笑)。水産物の加工場って大体そうだと思うけど、何か強烈な生臭い匂いがしました(…)。工場には面白い作業をしてる人や機械があるんですが、鮭の頭をブツブツ落として行く機械はちょっと怖かった。
 で、昼食を兼ねてサーモン科学館と言う所に行きました。ここには鮭の溯上が観察できる観察橋があるんですが、大したもんじゃないだろう高を括っていたら、いやいや標津川はそこそこ広い川で、その川が鮭だらけになってる様が面白かったんですよ〜。この時はすっかり青空になってたので、広々とした景色と混雑状態の川を眺めて大変満足でした!。うちの父が一番の思い出に挙げてるくらいです(笑)。科学館の方は日本最大の淡水魚、イトウを生で見られました。しかし…ここでもまた埼玉の高校生とはち合わせてしまい、この後硫黄山までずっと一緒だったのが痛いよなぁ。
 さて次は開陽台と言う、小さな台地のような場所へ行きました。360度を眺望できると言うんですが、何か見る物があるんだろうか?と思いつつ、行ってみたら一面牧草地らしき風景が広がってました。360度牧草地!。天気が最好調だったのですごく気持ち良かったです。都会の展望台ってゆだみは全く興味ないんだけど、こういうパノラマは面白いですね!。とにかくこの辺りは牧草地続きで、人間の数より牛の数の方が多い地域なんだそうです(笑)。
 そして有名な摩周湖に到着。霧ではなくクリアブルーできれいな摩周湖でしたわ。ここで売ってるマシュウブルーと言うソフトクリームは、美味しくなかったと母が言ってます(^ ^;)。「もろこしソフトがあったんだから、ここはまりもソフト」だよ、とかバカ話もしてましたが。あ、でも新潟には鮭のアイスがあるんですよね?、北海道には鮭アイスはありませんでした。それとここでは、餌付けされたエゾシマリスが見られる場所があって、行ってみたら高校生でごった返してて、みんなカメラ付携帯でパシャパシャと…。それでも動じずに餌を食べに出て来るシマリスもすごいと思った(笑)。かわいかったです。
 この後の硫黄山なんですが、北海道には硫黄山って何ケ所かあるみたいですね。その内のひとつですが、まあ温泉の匂いが立ち篭めてて、煙がもくもく昇ってる岩山でした。ここは山自体より硫黄にまつわるエピソードの方が印象深い場所で、昔、開拓時代には硫黄の生産の為に、受刑者が沢山駆り出されて悪条件で働かされて、硫黄中毒などで大勢亡くなったんだそうです。ここだけに限らず開拓時の残酷物語は北海道中にあるんですが、何か、ただ長閑な土地と考えちゃいけないんだなーと改めて思いましたね。
 更にこの後夕方近くに、大鵬(関取)の生まれ故郷だと言う、川湯温泉郷に足湯に行って来ました。昨日思わぬ怪我で温泉に入れなかったので、小さな休息スペースみたいな場所だったけど、しっかり足を浸けて参りましたよ。しかし膝のあざがなんとも恥ずかしかった(^ ^;)。ここではうちの母が間抜けな事をやってましたっけ〜、流れてる温泉が小さな川になってるんですが(だから川湯温泉なんだろう)、足湯の場所に気を取られ過ぎて、ふと気付いたら川に靴ごとはまってました(爆笑)。それと気持ち良くてうっかりしたのか、同じツアーの人がリュックを忘れて来ちゃって、途中からバスが引き返したなんてこともありましたー。
 最後の宿泊は、くつろぎの宿鶴雅という所だったんですが、ガイドさんが「ここが一番いいです!」と言ってた通り、ホント全体的にいいホテルでした(テレビ等でも紹介されてるとのこと)。阿寒湖のほとりに建ってて眺望も良いですが、それを眺めて入れる違うタイプの露天風呂ふたつが良くて、食事もすごくおいしくて、学生もいなかったし、最後の最後にゆったりさせていただきましたわ〜。ところで眺望風呂は高い所にあると思って、8階の風呂に行ったうちの親達。父は早朝に行ったので眺めが良かったようですが、母は夜だったので景色も見えず、空も曇ってたので星も見えずで残念がってました。しかし私が行った1階の方が実は良くて、夜はライトアップされる露天風呂と、洞窟風呂とかジャグジーとか色々あって、特に風呂にこだわってない私が一番楽しんでました(笑)。
 あそうそう、この日も夕食までに少し時間があったので、アイヌコタン(部落)に行って来たんです。ホテルのすぐ前から広がってて、ちゃんと明かりのある街なので転ぶ心配もないと見た(笑)。しかしまあ、とにかく沢山のアイヌ民芸品のお店があるので、見切れないと言うか、何をどうしていいかわからない感じになりました(苦笑)。九割は木彫り製品ですが、私はユーカラ織の布製品に関心があって、しかし値段が相当高いので全く買えなかったです…。それとアイヌ模様の本を一度何処かで見て、ここには沢山売ってるだろうと思ってたのに全然なくてがっかりだわー。また、ガイドさんも「かわいいとは言い難い」と言った、阿寒湖名物まりもを着込んだ「まりもキティ」、緑の頭が泥棒のほっかむりみたいな、全体が緑のだるまのような様が確かに寒いキティでしたね…。


うみねこ 左)観光船に着いて来るウミネコ。
写ってる黄色の男の人がエサをやっていた


中左)知床半島北側の様子。
こういう洞穴は流氷によって作られるんだ
そうです
中右)サーモン科学館。
てっぺんに付いてるのは多分イクラ(笑)

下左)開陽台の眺め。
本当に360度こんな景色です
下右)晴れてる摩周湖。
単純にすごくきれいな湖でした
知床半島 サーモン科学館
開陽台 摩周湖



10/2
阿寒湖〜オンネトー〜足寄・あしょろ庵〜日勝峠・清水パーキングエリア〜日高〜ノーザンホースパーク〜新千歳空港
 さて最後の日の朝ですが、驚いた事がふたつばかり。普通旅館やホテルの部屋には、お茶のセットとちょっとしたお菓子くらいしか置いてないですが、ここはお菓子二種類とお通しのような惣菜がお重で置いてある他、豆からひくコーヒーメーカーもあって、折角だから入れて飲みました。何てサービスのいいこと。それと朝食バイキングに中華があって、できたてのカニ玉や揚げパンの美味しいこと!。和洋中の中で、多分中華が一番良かったんじゃないかと思います〜!。食事をしたレストランからは阿寒湖がきれいに見えて、更にピアノの演奏付きで優雅だったですね。流石に人気のホテルだ。
 朝食の後最初に行ったのはオンネトーと言う、北海道三大秘湖のひとつ。しかしちょっと曇り空で、本来は水の色が青だか緑だか不思議な色で、とってもきれいだって言うんだけど、暗いし風で波が起きてるし(笑)、そうきれいとは思えなかったのが残念でした。
 その後足寄(あしょろ)にある某ショッピングスペースへ。足寄と聞くと、フォーク世代の人はまず松山千春を思い出す訳なんですが、実はここ松山千春のお友達が経営してる店で、店の一角に千春コーナーがあったりします。特別ファンじゃない私ですが、昔の若い頃の写真なんかが見られてちょっと面白かった。それと、ここでしか売ってない商品が多くあるそうなので、オリジナルのチーズなどを買って帰りました。唐辛子がぴりっと利いたカマンベールのスモークチーズ、っていかにも珍しいでしょう?。実際美味しかったです。
 ここからはしばらく街道を走り続けたんですが、途中日勝峠(日高と十勝の間の意味)の、清水ドライブエリアに立ち寄りました。ここからは十勝平野が一望できるんですよ。丁度天気がまた良くなって、すごくいい眺めでしたっけ。それと夕張市が近いせいかメロンが安くてねー(笑)。中玉6個で9400円って書いてあるのを見て、下手なお土産を買うより、それを買って配った方が良かったんじゃないか、とちょっと後悔もしてました(親が)。回る順序が逆なら良かったのにねぇ。それとここのソフトクリームは、プレーン味のものの中では一番美味しかったです。
 この後十勝牛のバーベキューを食べに寄ったウェスタンパーク。その頃再び大雨になってて、何処がパークなのかわからないくらいで、建物に閉じ込められっ放しでした。しかも食事中に停電するし(苦笑)。そう言えばこの辺りに来ると、先日の地震の影響があるかと思ったんですが、そとれは関係なかったようです。苫小牧では温泉のお湯に津波が起こって、湯舟から湯がすっかりなくなった話をガイドさんから聞きましたが。食後この建物の中のお土産物を見てたんですが、ここで遂に御当地キティの全シリーズを見ることができました!。これまでに見た、ラベンダーシリーズとターフキティ(騎手の服装をしてる)はまともなんですが、最悪と思ったまりもキティが、まだかわいく見える程すごいのを見てしまった(笑)。まず野菜シリーズ(頭が野菜の形になってる)は、とうもろこしキティ、じゃがいもキティ、これらはまだまだマシ(笑)。海産物シリーズ(頭がその形になってる…)がすごいんです、ホタテキティ、カニキティ…、特にイカキティの醜悪さと言ったら、今これを書きながら笑いが止まらないですっ。こんなのよく許しておくよサンリオ。
 さて、その後は最後の観光場所、ノーザンホースパークに行きました。競馬の知識がある方は知ってる筈ですが、社台ファームの乗馬場で遊戯施設もある公園にもなってます。尚ノーザンは「北の」と言う意味ではなく、ノーザンテーストの名前から取ってるそうです。公園内には歴代の騎手の人形があちこちに立ってたり、競馬馬の資料館はなかなか見られない物が展示してあって楽しめました。それと当たり前ですが厩に沢山馬がいて、サラブレッドやアラブだけじゃなくて、でっかいクライスデールもいたんですよ。側で見られて感激でした!。母がどうしても馬に乗りたいと言うので、それに付き合ったら他の事をしてる時間がなくなってしまって残念。雨がぱらついてたせいで、外套を着た馬が引いてる観光馬車に乗りたかったんですよぅ〜。
 そして長い道程の末再びバスは新千歳空港へ到着したのでした。ここまで読んだ皆さんもお疲れ様。両親が「札幌ラーメンが食べたい」と言って、空港内のラーメン店に入ったらそこは「旭川ラーメン」だったり(笑)、最後まで馬鹿っぽい家族なのでした。


阿寒湖 日勝峠
ホース入口 上左)ホテルから見た阿寒湖
上右)十勝平野…の手前の林(笑)

中左)ノーザンホースパークの入口。
とってもきれいな公園です

下左)資料館の展示の一部
下右)外套を来たクライスデール。
なんかかわいいなぁ。
ホース展示 ホース馬車



 という訳で、「ぐるり旅」の名前の如く本当に道東をぐるっと横断して来たんですが、天気がずっと良かったらもっと良かった、ってのは欲張りすぎでしょうか。山の天気は変わりやすいので、山ばかり行った割には良い方だったかも知れません。それと紅葉も、去年の山口では終わりかけだったんですが、今回はすごく良かったですしね。
 しかしそれにしても、色んなハプニングもありながら、めげずに毎日めいっぱい出掛けまくってました。たまにはのんびり休みに行くような旅行はできないのか自分(笑)。…無理でしょう(^ ^;)。